赤レンガ倉庫

TVや雑誌の撮影などでもお馴染みの赤レンガ倉庫。
現在の姿になるまではなんと20年もの年月が改修にかかっています。沢山の方の労力と思いが赤いレンガに詰まっているような重みを感じますね。



案内人による 建築紹介
( 竣工2002/改修設計:新居千秋 、施工:竹中工務店)

明治末期に官僚で建築家・妻木頼黄設計の
新港埠頭保税倉庫(税関施設)としてスタート。

戦後は米軍に接収され、返還後1989年に施設として役目を終える。

横浜のシンボル的存在として、横浜市民の熱意により
平成4年に横浜 市が国から赤レンガ倉庫を取得。
本格的な再生に乗り出す。

参加した建築家・新居千秋氏は
歴史的建造物の現状維持目的の 保存とせず
商業的、文化的利用のため
現代的な機能や感覚を 積極的に付加する「保全」へと手法をシフト。

徹底した構造的補強も行われている。
  赤レンガ倉庫外観外装修理は、劣化したレンガをくり抜いて一枚一枚入れていくため、非常に根気のいる作業になったそう。そのとき抜いたレンガも有効保存し、ベンチなどで再利用している。
     
     

階段、設備棟(写真左:狭く細長いスペースで圧迫感なく各階をつなぐ2号館の「光る階段」。)
(写真右:水の流れる設備棟より2号館を見る。)
  赤レンガ倉庫では、当時のモノを再生させることと
新しくデザインされた部分が 意識してデザインされており
そのバランスが秀逸で とてもここち良い。

倉庫を商業・文化施設に変えると、空調など設備部分が膨大になるが
その部分は別棟にするなど気を配っている。

外観はレンガの壁面に、コロニアル風のバルコニー、ガラスの風除室
ガラス張りの カフェなどあり目を楽しませる。

建設費は公共と民間で折半し、官民共同して運営もされている。
そういう点も 親しまれる理由かもしれない。

そう、建築は建主と使う人でまったく変わってしまう ものなのだ。

再生され使われている時間の重みが空間に厚みを持たせているようにも
思える。                      (コメント協力:建築家 大庭明典氏)                                     赤レンガ倉庫建築詳細へ




赤レンガ倉庫のなぞ    

ナゾ1:1号館と2号館の大きさに差があるのはどうして?


関東大震災で1号館の半分が欠損したんだそう。

そのため、1号館の欠損した側の壁のレンガは新しく
少し赤みの強いレンガで構成されています。


  1号館のレンガ(写真左上:1号館欠損側のレンガ)      (写真右:1号館の欠損側の壁、新しく赤いのが隣に見えている2号館 ( (写真左下:1号館の他の部分のレンガ)        の色との比較でわかる)





赤レンガ倉庫の避雷針
(写真左:1号館展示の避雷針。熟練した鍛冶屋さんの手仕事によるもの)
(写真左、中央:復刻版はステンレスを心棒に周囲はアルミ製)
 

ナゾ2:高さがそれほどない建物なのに避雷針が設置されてるのは?

赤レンガ倉庫は、高さが20m以下。
法規上は避雷針は要らないそう。

元の建物が避雷機能を持っていたので、そのまま復元
しようということに。
現在の避雷針は、全部新しい作ったものですが
1号倉庫に元の形を留めているものがわずかに残っていて
それをもとに 原寸図を描き、かなり近いものに仕上げたそう。

オリジナルは、1号館の床下に保存されていますので
ぜひ一度見てみて。






ナゾ3:街灯がないのに明るい
どういう照明を設置しているの?


デッキ下にスポットライトを配置して地面を照らしています。
また、建物の壁際に、壁面を照らすためのライトを配置。

これだけでは建物を浮かびあがらせるこことはできない
ので さらに、屋根裏部屋のような4Fの張り出し部分の
内部に強力なスポットライト を配置して(2号館からのみ)
1号館の屋根を照らしている。

(神奈川新聞社 「横浜赤レンガ倉庫物語」より )

  image(写真左:壁面を照らすライト)(写真右:みなとみらいや海からの明かりがひきたつ、赤レンガ倉庫の照明)


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