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タイヤがすり減る原因は、路面と触れるときに発生する「滑り」です。
消しゴムを使う場合、ただ転がすだけでは、鉛筆で書いたものは消えず、紙に押しつけて滑らすことで消えます。なかなか消えない場合は、さらに加える力を強めますが、そうすると紙なども大きく削れてしまいます。
タイヤも同じ原理で働いているのです。タイヤ=消しゴム、路面=紙と考えて下さい。
クルマの走行中は、スムースに走っていてもごくわずかですが滑りが発生しているので、タイヤの摩耗は必ず進みます。
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また、いわゆる「急」のつくような運転をすると、余計な力がかかったりタイヤが鳴いたりして大きく滑り、タイヤの減りが早くなります。 これを簡単な式で表すと、『摩耗量=加えられた力の量×滑り量』。(ゴム質の違いなどの要素は除く) スムースな運転のできる人、要するに運転のうまい人は、クルマの燃費が良く保て、タイヤのすり減りも遅くなります。 石油からできているタイヤの減りを加速させない人は地球にも優しく、自分自身の財布もすり減らさなくてすむのです。
次にタイヤがすり減っているとなぜ危険なのか…。 タイヤの溝を挟む、路面と接する平らな部分を「トレッド」と言い、乗用車の場合、トレッドに厚さ一センチ程度のゴムが貼り付けられ、溝が作られます。 溝によってできた模様が「トレッドパターン」。トレッドが摩り減ってきて溝が浅くなってくることが「タイヤが摩耗している」ということです。 溝の持つ重要な役割を知れば、タイヤがすり減った場合の危険性もわかるはず。 では、溝の持つ役割を見てみましょう。
●溝の役割
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排水効果
タイヤに刻まれた溝は丁度川のようにタイヤと路面との間の水を取り除いてくれます。もし、タイヤに排水効果がなかったら…。雨で濡れた道路では、スピードが上がるとタイヤと路面の間に水膜ができ、クルマが路面から浮き上がってしまいます。一切の操作が効かないという極めて危険な状態に…。これをハイドロプレーニング現象と言い、この現象を防ぐために、トレッドには溝が刻まれているのです。
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制動力と駆動力、牽引力の増加/操縦性や安定性の向上
タイヤの種類や求める性能の違いにより、さまざまなトレッドパターンが刻まれます。溝は、一般向けタイヤの性能を発揮させる上では無くてはならないものです。 例えば…
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1つのブロック(溝に囲まれてできた“島”)が小さく、細かく溝が刻まれた方が、振動などが少なく静か。 |
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横溝が多いと路面への「ひっかかり」が増える。スタッドレスではこの横溝がとても多いため雪道などに使用される。 |
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など 意図した性能が出せるように様々な溝のパターンが考えられています。
F1などのレースで、溝がないタイヤ(スリックタイヤ)を使っているのを見たことはありませんか? 乾燥した路面でしか使わないなら排水の必要がないので、溝がいらないのです。でもトレッドが摩耗してきたら本来の性能が発揮できなくなるので交換するのは普通のタイヤと一緒です。
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放熱効果
タイヤをつくっているのは主にゴム。消しゴムでも使っているうちに熱を持ってくるのと同じように、タイヤにも運動すると発熱する性質があります。 ある程度の発熱はタイヤにとっても性能発揮の上で効果がありますが、必要以上の発熱は性能低下を招いたり、故障の原因になります。 トレッドの溝は、空気に触れる面積を増やして少しでも熱を逃がしやすくします。
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タイヤは走行条件やクルマの状態、運転の仕方によってさまざまな摩耗の仕方をします。マナーを守った丁寧でスムースな運転がタイヤの摩耗を抑制するコツです。 さらに、タイヤをローテーション(車に装着されているタイヤの位置を交換する作業)することで4本のタイヤの摩耗状態を均一化させ、より長持ちさせることもできます。 各タイヤ間の摩耗量や摩耗の仕方に差が見られるようになったら、その差が大きくなる前に別のタイヤにローテーションするのがポイントです。 車の定期点検時などにやってもらいましょう。
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